東洋思想

中国大陸はヨーロッパ全体を包んでもなお余りあるほどの広大な空間です。そこに暮らす人々の歴史はきわめて長く、変化に富んだ豊かな文化が生み出されてきました。
中国の思想は中国の人々の思想であるだけでなく、古くから日本人の生き方や考え方にも大きな影響を与えてきたものです。
中国思想を考えることは自分たちの足元を見つめると同時に、中国の人々の考え方を理解する助けにもなります。

さて、古代文化の中で、ギリシャ文化は哲学・芸術的、インド文化は宗教的だといわれますが、中国文化は「政治的」色彩が非常に強いものです。それは官吏が文化を独占したからです。
元々文化は特定の身分の人たちの間で広まり、それが民衆全てに波及するという傾向がありますが、中国の場合、思想が花開いた時代の特定の身分というと官吏でした。これが中国思想を政治的にした理由です。

中国では官吏を登用する際、科挙という学科試験を行いましたが、そのときの基準は法律の知識の有無ではなく、儒教の知識や、詩作の上手さなどで、要するに文化人になることで官吏になれたのです。
このコーナーでは、中国の思想が花開いた春秋戦国時代の諸子百家や四書五経、孔子、老子などの思想家について紹介していきます。

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