タジク族[塔吉克 tǎ jí kè]

tajike人口:約3万3583人。中国では唯一のイラン系民族。
居住地域:新疆ウイグル自治区の塔什庫爾干(タシュクルガン)タジク自治県に居住。その他、莎車(サチェ=ヤルカンド)、澤普(イプ)、葉城(イェチョン)、皮山(ピーサン=クマ)にも分布。
言語:インド・ヨーロッパ語系イラン語派パミール語分支に属するタジク語を使用。莎車などの地区のタジクの人たちはウイグル語を使用。文字はウイグルも字を使用。サリコル方言とワハン方言の2つの方言があり、前者が主要言語となっている。
歴史:タジク族のルーツは中央アジア地区の古い歴史をもつ民族と言われ、紀元前10世紀以前にパミール高原の東部に居住してベルシャ語を使っていたいくつかの部落に遡ることができる。
西暦2~3世紀に、新疆タシュクルガン一帯にチェパントという国が現れ、その国の人たちが中国のタジク族の祖先だと見られている。17世紀後期になると、パミール西部と南部に住んでいた多くのタジク族も移住してきて、中国の塔吉克族となった。


国境をはさみ、タジキスタンには300万人、アフガニスタンには400万人、ウズベキスタンにも100万人のタジク族がいる。
同じイスラム教徒でも、タジキスタンのタジク族はスンニ派で、中国在住のタジク族は、唯一シーア派の中のイスマイリ派に属している。

タシュクルガン地区は、歴史上“サリコル”と呼称される地区に該当し、中心都市のタシュクルガンは、カシュガルからパミール高原を経てパキスタンへと抜ける国境の交通路である、いわゆる“中巴公路”の中途に位置している。
18世紀半ばの清朝による新疆地域征服の際に、この地区も清朝に帰属し、“色勒庫爾(サリコル)回庄”と呼ばれていた。タシュクルガンタジク自治県の成立は1954年。

牧畜と農業に従事し、牧畜はパミール山中で主に綿羊を飼育。農業は裸麦、春小麦、エンドウなどを栽培。

鷹が英雄のシンボルであり、骨で作った“那艺”という笛を愛用し、鷹の舞いを模した踊りがある。

料理にはヤギや羊の乳がよく利用されており、特色の有るものとしては、奶粥(ミルク粥)や奶面(ミルク麺)、奶酪(チーズ)、奶干(ミルクせんべい)、奶茶(ミルクティー)、酥油奶糊(バターとミルクで味付けした小麦粉のペースト)などがある。

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