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陰陽
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  • 陰陽とは、世のなかの事象がすべて、それだけ独立してあるのではなく、陰と陽という対立しまた形で世界ができあがっていると考える原理です。
    一切の事物すべてがもっています対立的事象で、どのような事物もすべて陰陽対立の矛盾性があり、一切のものすべてがそうした矛盾の中で発展し変化すると考えられています。

    《素問・陰陽応象大論》に、「陰陽は天地の道なり(宇宙、自然界の根本法則)、万物の綱紀なり(一切の事物の秩序や運営を維持するための規則で、この規則 に沿って発展し得るもので、これにそむくことはできない)、変化の父母なり(万物が変化する根源)、生殺の本始なり(生長→発展→滅亡の過程の根本)、神 明の府なり(万物が現わしています形と、変化するはかりしれない力が存在する所)。治病は必ず本に求む(病を治療するにあたっては、病状の変化の根本をよ くみすえて、「陰陽」の二字に基準をおかねばならない)。」と書かれています。

    この文章からもわかるように、陰陽というものは東洋医学全体を貫いており、もしも陰陽がなければ、東洋医学の理論はないと言っても過言ではありません。

    そして、陰と陽はおたがいに消長をくりかえし、陽が極まれば陰が萌(きざ)してくるというようにして新たな発展を生みます。

    要するに、世界というものは、明暗、火水、天地、表裏、上下、凸凹、男女、剛柔、善悪、吉凶などの一対から成り立っていると考え、たとえば人間の精神は天 の気、つまり陽で、肉体は地の気、つまり陰だということになり、生はその精神と肉体との結合、死は両者の分離と説いています。

    人の陰陽の変化と実際の症状

    正常:陰と陽との関係は平衡を保っていて、健康な状態です。
    陽盛 陽が旺盛ですが、また陰には影響していないので、陰は正常な状態です。実証で熱証。
    症状:無汗、イライラ、口が乾くなど。
    陽盛陰虚 陽熱の亢盛があって、二次的に陰の傷耗があらわれます。
    症状:胃腸の荒れ、痛み、便秘など。
    陰盛 陰が旺盛ですが、まだ陽に影響を与えていない状態です。実証で寒証。
    症状:寒気、むくみなど。
    陰盛陽虚 陰の亢盛によって、二次的に陽に影響して陽虚になります。
    体液の循環障害などによって、陰が過大亢盛して、その結果陽虚をひき起こします。
    身体を温めることで余分な水分を体外に出し、陽の気化を助けます。
    症状:むくみ、下痢、体重増加、頻尿、寒気、手足の冷え、動悸、めまい、胸の圧迫感など。
    陽虚 陽がやや弱い状態ですが、まだ陰にも異常は起こっていない状態です。必ずしも病気の状態ではなく、陽虚の体質や病後の回復期にあらわれます。身体を温めることで陽の不足を補います。
    症状が悪化すると、冷えが強くなって軟便、下痢の症状を引き起こします。
    症状:寒がり、自汗、倦怠感、顔色が青白い、風邪をひきやすい、食欲がないなど。
    陽虚陰盛 陽が衰え陰に影響し、身体機能が低下した症状です。
    症状:下痢、むくみ、動悸、めまい、寒気、手足の冷え、食欲不振、嘔吐、白い舌苔など。
    陰虚 陰の落ち込みはひどくなく、まだ陽の方にまで影響を及ぼしていない状態で、必ずしも病気の状態ではありません。陰虚の体質や病後の回復期にみられ、陰の落ち込みがひどくなると疾病となります。
    症状:寝汗、イライラ、のどの渇き、皮膚の感想、目の乾き・充血、ほてり、便が硬い、尿量が少なく色が濃いなど。
    陰虚陽亢 陰虚が更に進んでひどくなり、同時に陽の亢盛をひき起こした状態です。
    精血や体液の減少がひどくなり、陽が制約されなくなって亢盛しています。
    症状:ほてり、めまい、寝汗、ヒステリー、体重減少、不眠、赤ら顔、のどの乾き、舌の乾燥など。
    陰陽両虚: 陰陽両方とも衰えている状態で、大病後の回復期あるいは慢性病の末期などにあらわれます。
    症状:精神疲労、倦怠感、食欲減退、不眠、寝汗、月経不順など
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