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キルギス族[柯尔克孜 kē ěr kè zī]

keerkezi人口:14万人。チュルク系。
居住地域:主に新疆ウイグル自治区西北部に位置するクズルス・クルグズ(克孜勒蘇柯爾克孜)自治州(中国最西端)に住んでいる。
民族の多くは国境をはさんだキルギスタン共和国に住んでいる。
言語:アルタイ語系、チュルク語派に属するキルギス語を使っている。
南、北2種類の方言がある。
アラビア文字を基礎とする独自の文字を持っている。
歴史:民族名としては、アジアでも最も古いものの一つで、紀元前2世紀にはすでに中国の史籍に登場している。
もともと、エニセイ川上流の地域に集中して住んでいたが、その後南西の天山地区へ移住し、地元の突厥、蒙古の集落と融合するようになった。


キルギスとはチュルク語で、「40人の少女」、「40の集落」あるいは「40人の草原の人」という意味がある。

カザフ族とは、習慣や言語などに多くの共通点を持ち、「カザフはステップに住む」「キルギスは山岳地方に住む」同じ民族であると考えることもできる。

大部分がスンニー派のイスラーム教を信仰している。

主に牧畜業に従事し、狩猟、農業、手工業と商業も営んでいる。

キルギス族は、歴史上、社会・経済面においてカシュガルなどオアシス地域に居住するウイグルと密接な関係にあって、19世紀後半には都市のバザール(市場)構築にも深く関与していたと考えられている。

口頭伝承の伝統的な民族叙事詩である『マナス』が重視されて研究が進められ、漢語訳も出版されている。

マナス
勇士マナス、その息子・セメテイ、孫のセイテクの三世代にわたる英雄の活躍を描いた、「世界最長」の英雄叙事詩で、千年の昔から今にいたるまで語り継がれている。中国の新疆ウイグル自治区、キルギス共和国、アフガニスタンのキルギス人居住地域などに流布し、類似するモチーフやエピソードが近隣の中央アジア諸民族にも見られる。
マナスの語り手マナスの語り手はマナスチュといい、神のお告げをうけているという。
著名な語り手には、新疆ウイグル自治区に住むジュスプ・ママイやサグムバイ=オロズバコフ、サヤクバイ=カララエフなどがおり、ジュスプは20万行、サグムバイは約18万行、サヤクバイは約8万行にもわたる「マナス」を語っている。

また、テミル-コムズ(Temir-komuz)という口琴は“千年の歴史”があるという、キルギス族自慢の楽器。

テミル-コムズ Temir-komuz
テミル-コムズ中国語では「口弦」と呼びます。キルギス族では「奥孜考姆慈(ào zī kǎo mǔ cí)」と呼んでいます。
歴史の古い楽器で、古代の“簧(huáng)”という楽器が元になっています。形は様々で、70〜80種類あるといわれています。竹製のものと、金属製のものと2種類ありますが、キルギス族のは金属製です。
主に女性や子供が演奏します。キルギス族以外にも、苗族、彝族、タイ族、納西族、白族、怒族、錫伯族(玛肯と呼称)、寧夏の回族(口口、口衔子)、ホジェン族(空康吉)など多くの少数民族にも口弦があります。
演奏方法は、1)直接指で弦を弾く方法と、2)端に結びつけた糸を引っ張って音を出す方法の大きく2種類に分かれています。2)の方法は台湾の高山族や彝族、納西族、白族など少数です。

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