コンテンツへスキップ

中国まるごと百科事典

緑茶

タグ:

中国におけるお茶の生産量の80%を占めます。
細かな製造の違いで分類すると、製造の全てを釜の中で行う『炒青緑茶』、ドライヤーを使わず天日干しで乾燥させる『晒青緑茶』、拱焙という方法で乾燥させる『拱青緑茶』があります。

工程

『殺青』

茶葉自信が持つ酸化酵素が働かないように、茶葉を摘み取ったらすぐ加熱処理。日本茶の場合は蒸すのですが、中国茶の場合は炒ります。

『揉捻』

お茶の出をよくするために揉む。

『乾燥』

釜で炒る、輻射熱で炙る、天日にあてるなど3種の乾燥法があります。

主な銘柄

黄山毛峰
黄山毛峰産地は安徽省黄山の海抜700~800メートルの区域。龍井茶や碧螺春、安渓鐵観音、大紅袍などとともに、十大 銘茶の一つ。茶葉は薄い産毛に覆われていて、ほんのり黄味がかった色。形がスズメの舌に似ていることから『雀舌』とも言われています。水色は黄味がかった淡く薄い色。味は栗のような香ばしさがあり、少々くせがありますが、濃厚でほんのり甘い。
太平猴魁
太平猴魁産地は安徽省黄山市太平湖猴坑一帯。春~夏にかけて収穫された茶葉を、比較的ゆるめに揉捻す るため、茶葉の形状がはっきりと残った、鮮やかな緑色をしています。水色はごく薄くほんのり黄味がかった色。蘭にたとえられる香りと甘い味が特徴。
西湖龍井
西湖龍井産地は浙江省杭州西湖周山地。中国では最もポピュラーで人気の高いお茶。浙江省は、緑 茶の生産が盛んなところで、とくに杭州は、龍井茶の産地として有名です。杭州には、龍井茶の茶畑が数多くあり、その畑や生産時期によってランク分けされて います。龍井の水で淹れた龍井茶は特に美味しいと言われています。水色はごく薄い黄色。味は爽やかでやや甘い。
碧螺春
碧螺春江蘇省洞庭山東山。龍井茶や黄山毛峰、安渓鐵観音、大紅袍などとともに、十 大銘茶の一つに数えられ、古くは、清の時代の皇帝に献上されていた銘茶。清名節の頃に、新芽だけを一芯一葉で摘まれるため、茶の製造には多くの茶樹を必要 とする、とても貴重なお茶です。水色は淡い黄色。味は果実の甘さが後味に残る。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です