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中国まるごと百科事典

ジーヌオ族[基诺 jī nuò]

jinuo人口:約1万8千人。チベット系。
居住地域:主に雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州景洪県の基諾郷とその近隣の山間部に居住。
言語:漢・チベット語系のチベット・ミャンマー語派イ語分支に属する基諾語を使用。自民族の文字はない。
歴史:1979年、55番目の少数民族として認知される。かつては“攸乐(yōu yuè)”と呼ばれていた。


基諾族は太陽を崇拝し、衣類にも太陽の図案を刺繍している。また、年長者を尊敬し、各村にはそれぞれの“卓巴”(村の父)と“卓生”(村の母)がいて、村や公社の事務を管理している。

9月の新米の収穫時期には、各家庭はそれぞれの吉日を選び、親戚と友人を招き、ともに新米の味を吟味し、“新米節”を樂しく過ごす。

“特懋克節”は基諾族の伝統的な祝日で毎年2月6日から8日まで行なわれ、太陽太鼓踊で夜をすごす。この太陽太鼓は基諾族の重要な法器で、17本の木管を差し込み太陽の光を象徴した太鼓を叩き、縁起を呼び込むと言う。

男性も女性も大きなイヤリングを好んでつけるが、耳たぶにあけた穴の大きさは人間の勤勉さを象徴すると思われており、幼少時に穴をあけ、年齢と共につけるイヤリングを大きくして穴を大きくするという風習が残っている。

村の決まりを破ったものは、村中の人を食事に招待する。軽い罪の場合は酒を10杯、重い場合は米50キロ、豚2匹と酒10升を振舞わなければならないという決まりがある。

子供が成人(だいたい15~16歳)に達したら、バナナの葉っぱに牛肉を包んだものを各家に配ってお祝いする。

米食が主で、バナナの葉っぱに包んで食べる。また酒を欠かさない民族で、米やとうもろこしを発酵させて作った自家製の酒を飲用している。有名な普饵(pǔ ěr)茶はこの地の特産品。

ジーヌオ族には、同姓同士で同居する父系社会の風習が残っている。大きい家になると、数十以上の世帯が集まっている。囲炉裏が住居の中心で、各世帯にもそれぞれ小さい囲炉裏がある。

「ジーヌオ族[基诺 jī nuò]」への1件のフィードバック

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