人口:63万378人。チベット系。
居住地域:主に福建、広東の二省および広西自治区の境界地帯と福建、浙江2省の境界地帯に居住。
言語:漢・チベット語系苗・瑶語族に属するシェ語を使用。2種類の方言がある。自民族の文字はない。
歴史:シェ族の歴史は長く、西暦7世紀頃には既に福建、広東、江西3省の接する地域に定住していた。当時は“蛮”、“蛮僚”、“峒蛮”などと呼ばれ、南宋の頃にシェと称されるようになった。
“畲”は焼き畑農法で開墾し耕作するという意味。
自民族の発祥の地を広東省潮州の鳳凰山としており、先祖崇拝が盛ん。
小人数グループで居住し、主に農業に従事している。水稲栽培のほか、茶、サトウキビ、ラミー材などを栽培している。また、絹製の組みひもや竹細工も有名。
食べると蟻から身を守るという言い伝えがある“烏飯”(烏飯樹=シャシャンボの木:葉を米と一緒に炊くとご飯が黒くなる。)や、“豆腐酿”と呼ばれる豆腐料理が有名。
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