4月5日頃は「清明」。
清明節として祭日になっています。
「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」
天気晴朗で草木生い茂る時期です。
この頃に、
- 踏青(若草を踏んで歩く春のピクニック)
- 寒食(清明節の前日で、この日から3日間は食事のための火を使わず冷たいものを食べた)
- 掃墓(お墓参り)
などの習慣があります。
「清明時節雨紛紛」
=清明の頃は雨がよく降る
というのは唐代の詩人:杜牧が江南の春を描写したものです。
この時期に食べるものは地域や家庭によって異なりますが、代表的なものとしては
■青団(チントゥアン / Qīngtuán)
もち米粉にヨモギや麦青(麦の若葉)などを練り込み、緑色にした団子(甘い小豆あんや黒ごまあん、塩味の具(漬物や豚肉など)が入っていることも。)のことで、春の香りを感じさせるヨモギを使うことで、季節の変わり目に体調を整える意味もあるそうです。
■潤餅(ルンビン / Rùnbǐng)
薄いクレープ状の皮に、野菜、肉、豆干などの具材を巻いたもので、春巻のルーツともされています。春の恵みを巻いて食べることで、豊作や健康を願うもので、主に福建省や台湾で食べられています。
■寒食(ハンシー / Hánshí )
「寒食節(かんしょくせつ)」という清明節に近い古い習慣が由来で、火を使わずに用意できる料理:冷菜、干し肉、漬物などを食べる風習が残っている地域(山西省や山東省の一部地域)もあります。